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色々と諸事情があって映画館へと足を運べなかったZガンダム劇場版。ようやく待ちに待ったDVDの発売、この僕が買わない理由がどこにあるのだろうか。因みにウチの店では土日を待たずして完売、何とも恐ろしい物ですな。
それにしても店頭デモで解っていた事だが、あまりにも映像が酷すぎて萎える。特に新作カットと旧作カットを繋げるエイジング処理のお陰なのか、余計に画面が雑に映る。下手するとFGのほうが良かったのではと思ってしまう位に。中途半端な出来具合だ。
それでも映画後半のクライマックス、ジャブロー脱出後に追撃してくるアッシマー・ギャプランを迎え撃つ戦いは、ほぼ新作カットのみの戦闘シーンだったのでカッコよかったが。やっぱりガンダムといえばモビルスーツ同士の戦いがメインでしょ、そこだけでも全て新作カットにしてもらいたかったな。
ストーリーの方はカミーユの視点をより強めた感がするが、登場シーンがMPに尋問されている所っていうのはあまりにも唐突過ぎる。だからファが途中でアーガマに合流するシーンも、全く感動的ではない事態になってしまった。これじゃ劇場版にてゼータ初体験な人には厳しいだろうな、せめて後10分の尺があればと思う冒頭。
そして一番割りをくったのがジェリドを筆頭としたティターンズのライバルパイロット達だろう。グリーンノア脱出からサイド1の戦いが一まとめにされ、月面での戦いが完全になくなってしまったから、見せ場という見せ場がほとんど無し。ライラがモンブランを撃沈するシーンや、カクリコンとエマが戦う所も無いなんて有り得ないぞ。
ジェリドとライラの関係も意味不明でよく解らない事に。劇場版ではジェリドが打算的にライラに近寄ったって感じで、恋愛のような感情は全くないと思われたが、ライラ撃破後のジェリドのこだわり様は一体なんだったのだろうか。もう一度見直さなきゃって思うぞ...
何よりも一番残念だったのが、政治的な要素が全く欠けてしまった所だ。エゥーゴのジャブロー攻略作戦が決定するシーンや、AEがティターンズにマラサイを無償譲渡するシーンもバッサリと切り落とされてるハメに。Zガンダムは大河ドラマ的な要素が十二分にあったのだが、このようなシーンを埋め立てる事によって、小さな溝にまで陥ってしまったのではないだろうか...
もっとも、これで完成した作品では無いので、次の二部・三部に期待するしかないだろう。本当の評価は全てを見切った上でやるべき物だし、不満に感じた部分を覆すようなサプライズがあるのかもしれない。単なる「総集編」で終わらない事を、切に祈る!

