2005年06月25日

【種死】 PHASE-36


機動戦士ガンダムSEED DESTINY 9 [DVD]

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 9 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD





■ さようならアスラン

軍需産業の存在が平和を脅かし、それを潰す為に新たなる新型MSを開発した議長に反発をするアスラン。しかし、議長の発言にに対して何一つ言い返せることもなく、自分が愛するキラキュンまで否定されてしまう始末。もちろん、議長の言う事が正論だからだ。


アークエンジェルやラクス派はロゴスだと言わんばかりだが、彼等の行動を前大戦の終結から今日まで見てみると、彼等がいかに平和というものに貢献する事無く、自分たちの「正義」を守る為に多くの人々を切り捨ててしまったのかが良く解る。先の戦争は、ザフト・地球連合双方の指導者の死によって終結した。しかし、その平和は偽りにしか過ぎず、また戦争の傷跡に苦しむ人々は多々いた事はいうまでもない。特にプラント市民はラクス・クラインにより自分たちを守る盾さえも奪われただけでなく、自分たちの未来(出生率に関して)までもどん底に落とされてしまっていたのだった。
戦争終結によりプラントは混乱したままだったが、何故か市民の希望の星だったラクス様は、地球上でヒモを囲いながらの引きこもり生活。あれだけ市民に「平和の尊さ」を訴えておきながらも、いざ戦争終結すれば関係無いばかりの態度はあまりにも無責任すぎる。さらにヒキコモリにはあきたらず、アークエンジェルやフリーダムガンダムの修理・改修、または新型MSの開発など、その予算は一体どこの誰の物なのか激しく問い詰めたい!
たとえ戦争が終結しても平和が直ぐに訪れるものではない。多くの人々はその傷跡に苦しみ、そこから癒され復興していくには多くの時間と労力が掛かる。彼等はそこに労力を割く事は一切無く、次の戦争に対して念入りに準備し続けてきた。もはや戦争の中でしか生きられないと言っても過言ではない彼等が、倒すべきロゴスと言われても何らおかしくは無いはずだ!


アスランは、ミネルバにて先の大戦で家族を失った怒りと悲しみをカガリにぶつけるシンに出会った。また、ユニウスセブン落下阻止作戦において戦ったサトーが、未だ前指導者パトリックを信奉しているのを目の当たりにした。そんな悲痛な思いを聞いたのだからこそ、彼は自分の中の何かが変わり、これからを変えようとザフトに戻ってきた。その決断は苦渋の物であったが、それでもこれからの未来について真剣に向かい合おうとしたのだ。
しかし、アスランは何一つ変える事もなく、ただ事態をより悪い方向に導いた末に何もかもを投げ捨てて親友の元へ逃げ出す。自分の決意に対して逆ギレし、弾丸飛び交う戦場でダルマにしてくれた親友の元へ。

この日この瞬間に、種死におけるアスラン・ザラというキャラは死んだ。もともと大した信念を持ちえていなかったが、これからはキラのためだけに生きる兵になってしまうのだろう。アスランは優れた資質がありながらもあまりにも無能すぎた、というより無能にされてしまった。一貫としたストーリーを書けない製作者による最大の被害者は、一貫とした態度を貫けなかったアスランだったのかもしれない...

合掌



■ 可哀想なレイ

今回のレイは逝っていた。完全に議長のためだけに生きるマシーンとなっている。今まで随分と影が薄かったから、今回のようなキャラの変わりっぷりに引いた人も多いと思う。しかし、このレイも悲しき負債の犠牲者なのではと思えてきて、その悲しみは無限大だ。

というのも、レイはフラガやクルーゼと同じような空間認識能力を持っていた。種死放送開始直後の戦闘シーンでは、ネオとの戦いにおいてそれが発揮されている。この二人は前作で書ききれなかったメンデル関連を再度書き直すために出てきた、当初の予定ではそんな感じだったはずだ。
しかし、やっぱり負債はいつまでも負債。前作と同様に今作も話の展開に無駄が多すぎて、後半部分に書かなければいけないストーリーが書ききれなくなってしまった。少なくともメンデル関連に時間を割く余裕は残されていない、どちらかといえば傍流に近い流れが切り捨てられるのは言うまでもないだろう。

突然のレイの変貌は当初の予定から変更があったからだ。もしこれで負債がレイとネオを中心にメンデルのエピソードを書ききったのならば、種と種死のDVD全巻買ってもいい位だ。本当ならもう少しはマトモなキャラであったはずのレイがあまりにも哀れだ。負債の愛、恐るべし...




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posted by Gandhara at 19:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ガンダム
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