思えば彼と出あったのは4年前の春、最初に知り合った友達が紹介してくれたcoolなイケメンだった。話は全く噛み合わず、「こいつとは友達にはなれないだろ」と思ったのは仕様、それはお互い様だったとカミングアウトしたのも懐かしい思い出。
学生番号も近く、履修している科目も殆ど一緒だったため、必然的に過す時間も長くなる。次第に話はかみ合うようになり、彼がcoolを装っていた理由もわかる、僕と同じなんだなと...
彼は優しかった。遠い異国の半島で受けた衝撃、それを受け入れてくれたのは彼だった。突然の来訪を暖かく待っていてくれて、優しく迎え入れてくれた。多くは語らない、だけど解りきった境遇。言葉はいらない、存在そのものが温もりだった。
近くにいてくれる、だけど違う共同体に属しているからこそ見えてくるもの。それがあるからこそ世界は広がっていった。世界は独りではない、だけど自分たちだけで作られているのでもない。価値は大きく違う。客観視される事の大切さ、それでも同じ価値を共有することの素晴らしさ、それとももうすぐお別れなのか...?
彼は自分の帰る場所に行ってしまった。だけど、僕にも彼と同じように大切な場所がある。だからこそまた、二人で呑もう。今日という日を肴に…