それにしても、このような状況は消費者の側に立ち続けてきた任天堂らしくない戦略である。ただでさえDSそのものが供給不足なのにも関わらず、あえて新型を発表したのはどうにか許せたとしても、Liteの延期計画に関してはどうなのかと疑問に思う。どうせ延期するのならば、中途半端にクリスタルホワイトを2日発売にするのではなく、全色まとめて11日発売にすれば良かった物を。正直な話、いつどれを買ったら良いのかが解りにくい、11日になれば別の色を買える可能性もあるのだから予約すべきかしまいか...そう混乱している声が耳に届くのだ。
何故このような事になったのか、ここまで出荷を絞りきったのか当初は疑問に思ってきた。それも今では明確な理由があったのではないかと考えが変り始める。それは現場にいるから感じるのだろうか、この世界で生きている実感が沸く。
初期不良
これは電気製品には避けて通れない道である、ましてや生産まもなくラインにノウハウもない初期ロットならば。そして生産拠点は中国、己の責任を認める事もない労働者が作り、日本製とは同じとは思えない品質。さらに付け加えると、例の生産上におけるトラブル...
今やライバル機といわれる事すら無くなったPSPも、初期不良率は二桁を超えていた。今だって販売台数の割にはクレームの率が多い。そんな悪夢がまたもや来ると警戒してたのだが、今回のLiteで初期不良だとクレームが来たケースは今の所は無し。確かに販売台数は数えるばかりとは言え、ここまで少ないのは意外だ!
ここまで初期不良が少ないのも、やはり出荷数を任天堂が意図的に調整しているのではないだろうか。確かに必死になって並んで買って、いざ蓋をあけてみたら初期不良でどうにもならなかったのならば、そのメーカーに対する信頼は死ぬ。ユーザーを大切にする任天堂だからこそあまりにも低品質な物を弾いたために、この供給不足が加速しているのではないかと思う。
実際に、年を明けてから無印DSは入荷したら即完売という状況になってきたが、それでも初期不良のクレームを受けた事も年明け後は殆ど聞かない。クリスマス前にはPSP程では無いとは言え、比較的多い部類のハードだったのだから。
まぁ、あくまでも一つの現場に立つ人間の目でしかないから、これが全てだとは言い切れない。出荷の遅れている理由なんかは他にも沢山あるかもしれないが、これだけは一つ言いたい。コスト最優先をするあまり、製造業は中国などに偏重しすぎているのではないかと。
もちろん安いには越したことは無い。しかし、誰もが本当に欲しいものは揺ぎ無い信頼感、壊れる事のない高品質だという事を忘れないで欲しい。コストをの大合唱の先にたどり着くのは不良在庫の山、そうならない事を切に願う。